刑務所に入所すると、まず2週間に亘って刑務所で生活していく上での規則を徹底的に叩き込まれる、このことを考査訓練という。

どこの刑務所でも考査は厳しい、特に大阪刑務所は考査が厳しいことで有名だ。
考査の期間中は少し動作を間違っただけで襤褸糞に怒り散らされる。
看守の口は、すこぶる悪い。訓練は多岐にわたる、朝起きた時から寝るまで特別、厳しい指導を受ける。
行進をするときは太股を腰の高さまで上げ、体と太股が直角になるようにする。
腕は肘を曲げずに伸ばしたまま肩の高さまで上げる。
腕を後ろに振るときは15°と決まっている。
行進と同時にイッチ、ニイと歩調を取らされる。歩調は声の
出る限界まで出す。
考査の間に叫びすぎで声が嗄れて出なくなる者もいる。
看守と会話する時も、受刑者は叫ぶという動作を要求される。
この動作ができなければ、できるまで延々と一人で行進の練習をさせられる。
老齢の者にも容赦はない。
移動の際は常に行進で移動する、移動の途中に階段がある
場合、階段と階段の間には踊り場という場所がある。
ここを通過する際は足を交互に出して歩くのではなく
左、左と摺り足で歩かなければならない。
何故このようにしなければならないのか理由が分からない。
毎朝、工場に掲げてある遵守事項を看守と共に大声で唱和する。
全員が大声を出さなければ終わらない、一人でも声の
小さい者がいると

連帯責任となり、何時までたっても唱和は終わらない。
考査訓練中に舎房で不正交談の指導小票を2枚も切られた者がいる。
次の日、遵守事項の唱和が終わった後
「寺浦、お前さんは、まだ交談禁止場所が分かってないようやのう、
一人で今から遵守事項を50回唱和しとけ」
と言われ唱和した者もいた
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