私はY組から更にお金を取った。Y組にすれば私は疫病神だ
この事件も相手から仕掛けられた
私が滋賀ナンバーの少しぼろいマークⅡに乗っていた時の事だ
後ろの車がやたらと私の車を煽る
無視して環状線に入った、その途端、
私の前に出て急ブレーキをかけてきた。
危うく衝突するところだった。
前の車は日産エルグランドで中からぞろぞろと降りてきた
どうやら滋賀ナンバーでなかなか、左に寄らなかったことを根に持っているようだ

私の助手席には堅気の友達が乗っていた、ケンカに巻き込む訳にはいかない
ぞろぞろと7人ぐらいが下りてきて車を囲んで蹴り始めた
私は我慢していた、堅気さんのすることだ、
いつか収まるだろうと思っていた
しかし、一向に収まる気配がない、そればかりか、
そのうちの一人が、いきがって
「ヤクザ、なめとったらあかんぞ」
と言い出した。
ああそうですか極道ですかと思った
次の瞬間、ダッシュボードにいれていた拳銃を取り出した。

私は何時もどこかに拳銃を隠し持っている
怒りが満タンになっていた。
運転席のドアを開けて降りて行った、そして銃口を向けた
私事なので引き金は引かなかった
ガキたちは、悲鳴をあげて蜘蛛の子を散らすように全員が逃げだした。
追いかけて仕留めてやろうと思ったが、何せ逃げ足が速い
私は車で追いかけることもできたが
友達を事件に巻き込むわけにはいかないと思い、
追うことを止めた
後日、車のナンバープレートから身元を割り出した
友人が車のナンバーを控えていたのだ
Y組の所有する車だと判明した
西成に事務所を構えるK会の枝のY組の仕業だった
車のお礼を言わなくてはいけない。
西成に入る前に私の所属する組の支部があったので、
そこの親分に断りを入れた
「すんまへん、芹沢ですけど、ちょっと騒がしくします」
と言うと
「芹ちゃん、何かあったんか、力になるで」
と言われた。私は
「私事なので自分でケリをつけます」
と言って電話を切った。
一人で西成に入った、すると対向車線をエルグランドが走っていった
車をUターンさせエルグランドを追跡する
Y組の事務所の前で車が止まった
私も車をすぐ後ろに停めた
すかさず、私は組員の一人を捕まえて、
「動いたら弾くぞ」
と言って、腹部に拳銃を突き当てた。他にいた組員に

「お前とこの親分呼んで来い」
と命令した。この前の人だと認識したようだ
一人を逃げられないように人質に取っている
暫くして、親分が下りてきた。私のことはよく知っている。
「芹沢さん、どういうことですか?」
と言ってきた
Y組の幹部が先月、拳銃の件で私にお仕置きをされたばかりだ
「どうもこうも、あるかい、見たらわかるやろ、
この前、弾き損ねたから、弾きに来とんじゃ」
と言うと、
「そんな物騒なモノ、早くしまってください、お願いします」
と言ってきた
「あかん、この前のガキ、出せや」
と言うと
「中に入って話、しませんか」
と言う、こんな時は危ない、相手の誘いに乗るバカはいない
こっちは一人だ、相手は多勢、
「そこの喫茶店で、話しよう」
と私が言った、組長も組員を人質に取られているので
私の言うことを聞く。
喫茶店に入った、人質は私の横に座らせて、
誰にも見られないように服の中から小僧の腹に
拳銃を突き付けていた
相手の親分も入ってきた。親分に
「ワシになんか恨みでも、あるんかいな、この前から…」
と言ってやった、相手の親分は
「芹沢さんには、この前も助けてもうたし、
今回も偶然です、実はこの件に私の息子が
関わっていまして、本当に申し訳ありませんでした」
と実子を出してきた、ヤクザ者の汚いところだ。
「車の弁償や、お前さんの、誠意を見せろ」
と言ってやった、相手は組長だが関係ない、お前さん呼ばわりだ
内ポケットから、茶色い封筒が出て来た、
最初から銭で解決しようと思っていたようだ
ヤクザは話が早い。封筒を取り上げて
人質のヤクザに中身を確認させる
「30万、入っています」
声が震えている、初めての体験だろう
相手の親分に言ってやった
「ガキの使いや、あらへんで、なめとったら、ホンマに弾くぞ」
と言うと喫茶店の前で待機させていた
組員を呼んで何かコソコソと話をした
暫くして、使いの者が帰ってきた。
今度はもう少し大きな封筒だった
震えている組員に中身を数えさせる、
すぐに返事が返ってきた
「100万円入っています」

心の中でヨシと思った。相手の親分に
「これが、あんたの、誠意やな、ほな、受け取っとくわ」
といって自分のスーツの内ポケットにねじ込んだ
「今、おかしな、真似、したらあきませんで」
と言って人質を解放してやった。
またしても凶暴さで銭を稼いだ
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