工場の人員は、70名から80名だが、ほぼ毎日と言っていいほど、配役があり
新しい受刑者が入ってくる。多い時には3、4人も来ることもある。
ということは工場を出ていく者もそれだけいるということだ。
B級刑務所の特徴として受刑者どうしのケンカや揉め事が余りにも多すぎる。
大阪刑務所には外国人も多く収容されている。
工場の6分の1がF級受刑者だ。
一番多いのが、中国、次がイラン、台湾、韓国、ナイジェリア、カナダ、タイ、フィリピン、フランス、ドイツと様々なF級受刑者がいる。
何故かアメリカ人はいない。

F級受刑者は生活習慣も違うのでよく日本人と揉めることがある。
工場には工場の管理運営を任されている工場長と呼ばれる看守が一人いる。
正担当ともいう。受刑者たちはこの看守をオヤジと呼ぶ。
関東はオヤジのことを先生と呼ぶ所が多いようだ。
工場には、4名の交代担当と、4名の助務と、4名の助務交代がいて、ローテーションで回っている。
工場内には、常時2名の看守がいる。
それと技官が1名いる、技官というのは、刑務作業の段取りをしている。
技術的な指導は、刑務所に出入りする業者によって行われている。
工場には、刑務作業をしないで、受刑者の面倒を見るという仕事がある。
日用品の購入や私本購入の手続き、受刑者の給料計算をするという仕事がある。
計算工という。受刑者の中から2名が選任される。
その他にも、衛生夫という仕事がある。
主な仕事は工場内の掃除や洗濯物の管理、昼食の配食などをする。
この仕事も計算工と同じように、工場内を看守の許可なく自由に歩けることから、
受刑者には憧れの仕事だ。受刑者の中から1名が選任される。
受刑者が座って作業している場所を役席という。
懲役では、役席にじっと座って作業をしなければならない。
これが一日となると非常に辛い。刑務所の椅子は全部丸椅子で背もたれなどない。
丸椅子にはクッションとなるスポンジが入っていない。
その上に、厚さ1センチもないペラペラの座布団を敷いて座るのだが、とにかくケツが痛い、じっと座っていられない。
初めての懲役となると、まずこの拷問に泣かされる。

刑務所に何度も来ている者は、懲役太郎ちゃんと呼ばれ、ケツを見るとすぐ見分けがつく。
太郎ちゃんのケツにはゴルフボールぐらいの紫色の痣が2つある。
固い椅子に長時間、我慢して座るから痣ができるのだ。
見る人が見ればすぐに素性が分かってしまう
昔、島流しになった罪人は腕に前科者として入れ墨を入れられたことがあった。
固い丸椅子に長時間、座ることによって出来る痣は消すことのできない不名誉な烙印だ。
一度、人権擁護委員会に言ってやらねばなるまい。
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